ハビタットって?


・Habitat for Humanityの歴史
・なぜ、家なのか?
・住宅をつくることは、コミュニティの平和を築くということ
・健全な運営。
・助ける側も助けられる側も、対等。


〜Habitat for Humanity の歴史〜


1976年9月、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナルは、ミラード、リンダ・フラー夫妻の呼びかけで始められました。
 
  フラー夫妻は貧困住居問題への解決の第一歩を踏み出すために、自らの財産を売ることを決意しました。ふたりの取り組みは、ジョージア州アメリカスの近くにあるコミュニティ内の人種差別問題を解決することから始まりました。ふたりは非営利で無利息を原則とした住居を建築しました。加えて住居を低所得者が手ごろな値段で購入できるようにしました。このときハビタットにとって重要なコンセプトが生み出されました。それは、ホームオーナーになる家族がほかの家族の住居建築にボランティアとして労働参加するスウェット・エクイティや住居ローン返済金が次の住居建築の資金に活用される「回転資金」がハビタットの基本原則です。
 
  ミラード・フラーは、1996年9月にクリントン大統領(当時)から「自由のメダル」を授与され、また『Professional Builder magazine(プロの建築者誌)』から「95年の建築の人」に選ばれました。94年にトルーマン元大統領にちなんだ「公共サービス賞」を夫妻で受賞し、そして公民権運動を担ったマーチン・ルーサー・キング牧師にちなんだ「ヒューマニタリアン賞」を受賞しています。ほかにも多くの名誉博士号や功績を称える賞を受けていますが、それは彼の突出したリーダーシップと貧困住居問題の世界的な削減に向けた活動への貢献によります。最近では2003年12月に『Non-profit Times of the US(アメリカ非営利タイムズ)』の「今年の経営者」に選ばれました。
 
  1996年にはシェルター("ハビタットU")に関する国連会議でスピーチを行いました。2004年1月には、スイスのダヴォスで開かれた世界経済フォーラムに参加し、「2004年のアジェンダ:ヒューマン・セキュリティー」と題してパネル講演を行いました。他にもハビタットの活動に関する多くの本を執筆しています。


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〜なぜ、家なのか?〜

豪華でなくても健全な住宅。それは、人間が人間らしい生活をするための礎(いしずえ)になるのです。
貧困や災害から立ち直ろうとする人々に真っ先に必要なものは、健康、プライバシー、 子育て、仕事への活力、そして、そのおおもとは、健全な住宅です。
  ハビタット・フォー・ヒューマニティは、自立支援にこだわっています。ただ住宅を建てるだけのNGOではありません。精巧な自立支援のしくみで、住宅を手に入れやすくするNGOです。住宅を必要とする「パートナー」にその建築コストを無利子・無担保で長期間融資し、少額ずつ時間をかけて自力で返済していけるような環境を作ります。ホームパートナーがローンで返済するのは、その国の状況にもよりますが、だいたい住宅コストの3分の1。のこり3分の2がサポーターからの協力になります。パートナーは、ローンを返済するほかに、300〜600時間の現場の作業(スウェット・エクイティ)で、ボランティアといっしょに汗を流します。このプログラムに参加するパートナーは、市場価格よりずっと安くに住宅を手に入れることができます。

 
ハビタット・フォー・ヒューマニティは、住宅を建てることで、
コミュニティを築く、自立支援型住宅NGOです。


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〜住宅をつくることは、コミュニティの平和を築くということ〜

まず自分の住宅を、世界中から集まってくれたボランティアや地域の人と、一緒に汗を流して建てるという、忘れられない体験が、きずなと活力をもたらします。このプロセスにより、単に住宅ができるだけでなく、人としての尊厳や仲間との連帯意識、地域への愛着が生まれ、平和なコミュニティが築かれるのです。


〜健全な運営。〜

無利子・無担保の融資から返済されたお金を、また新しい住宅を建てるために投資する「回転資金(リボルビングファンド)」という画期的なシステムのおかげで、健全な運営が可能になりました。中でも、12家族が一緒にお金を貯め、いっぺんに住宅を建設してコストを抑えるセーブ&ビルドという独自プログラムは、とても成功しています。通常2〜6年、というとても短いローン返済で12軒の住宅が作れ、コミュニティのきずなも強くなり、貯蓄の習慣も生まれます。

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〜助ける側も助けられる側も、対等。〜

融資をするハビタット・フォー・ヒューマニティも、融資を受けて住宅を建てるパートナーも、「誰もが安らげる家を持てる社会」をめざして力を貸し合う対等なパートナーです。融資を受けるパートナーが肩身の狭い思いをする必要はありません。住宅を建てた人が仕事をして返すローンが「回転資金(リボルビングファンド)」となって、次に住宅を建てるチャンスを待つ人の資金になるからです。

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特定非営利活動法人ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンHPより抜粋




 
 
 
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